小さな手紙 〜レモンタルトの夢〜

イラスト、昔ばなし、愛犬の写真など

仙女

「仙女」


昔あるところに、心の優しい娘が
意地悪な継母と姉と一緒に暮らしていました。


継母は血の繋がらない妹娘を疎ましく思い
あれこれ用事を言いつけてはこき使い、
姉娘は妹娘をいじめました。


ある日継母は妹娘に
「村はずれにある泉まで行って水を汲んでこい」と
命じました。


妹娘は重い水がめを抱えて泉まで行くと
水を汲み始めました。


そこへひとりの美しい女の人が現れると
妹娘に「疲れてしまったので水を飲ませてくれないか」と
頼みました。
娘は柄杓で女の人に水を飲ませてやりました。
女の人は「あなたの親切に何かお礼を
さしあげましょう」と言うと
泉の中に消えて行きました。


帰りが遅くなった妹娘を継母が叱ると
妹娘は「おかあさん、実は」と口を開きました。
すると妹娘の唇のはしから美しい花がこぼれ落ちました。


妹娘が話すたびにその口からは美しい香りのよい花々や
色とりどりの宝石、金貨や銀貨などが
こぼれ落ちてきました。


妹娘の噂は国中に広がり、王様の耳にも届きました。
そして王子の妻にと望まれ、城に嫁いでゆきました。
 (つづく)


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今日もドアの前で待ってます。