レモンタルトの夢

イラスト、写真、お話しなどを載せています。時々根尾くん♪

氷点

昨日書いた人生相談で思い出した、
三浦綾子の「氷点」っていう小説。


どういう話かというと(知ってる人も多いと思いますが)



医者夫婦(病院長だったかも)の幼い娘が
自宅の近くの河原で通りすがりの男に殺害されます。


犯人は当時子供を一人で育てていて疲れ果て
犯行時心神耗弱状態でした。


子供が殺されたとき、
医者の夫は不在で
家に妻がひとりでいたところに
夫の部下が訪ねてきていました。
犯行は
妻が子供から目を離したすきのことでした。


犯人は拘留時に病死か自殺して
残された女の子は孤児になります。


医者の夫はその子供を探し出し
乳児院から引き取ることを考えつきます。


娘が殺されたのは妻が自分の留守中に
自分の部下と不倫をしていたからと
疑惑を持っていたから・・。


事実を隠して犯人の子供を妻に育てさせることが
妻への復讐と考えたのでした。


何も知らない妻は子供をかわいがって育てますが
ある時真実を知ります。


あらぬ疑いをかけられたうえ(多少その気はあったけど?
実際不貞行為までいってなかった)
憎い犯人の娘を育てさせられた。
「自分の夫はなんて恐ろしい人間だろう」
妻は自分が事実を知ったことを夫にも誰にも話さず
そのまま同じ生活を続けることを選びます。
ただ娘に対して壮絶ないじめをはじめる・・。


以下ネタバレ(ご注意ください)


最後に娘が実は殺人犯の子供ではなかったことが
わかります。
仲介した人物が
「犯人の子供を奥さんに育てさせるのは
あまりに残酷」と
別の子供にしていたのでした。



憎しみは憎しみしか生まないということかな・・。
「氷点」というタイトルは当時人気番組だった
「笑点」をもじったという話ですが、
ホントかどうかわかりません。




続編も読みましたが
確か娘の主人公の陽子が中心になっていて
血のつながらないお兄さんと愛し合いながら
自分のために障害を負ったお兄さんの親友と一緒になることを選ぶ・・
っていうような内容だったと思います。
続編には殺人犯の娘も登場していたと思いますが
ちょっと記憶が曖昧・・
時間があったらまた読んでみたいです。
(確認してないので違ってる部分があるかも)