ホレばあさん
ホレばあさん
継母は妹の実の娘ばかり可愛がり
優しい姉の継子の娘はいじめて、こき使っていました。
☆
姉の娘はある日糸巻きを洗っていて
誤って井戸に落としてしまいます。
娘が母親にそう告げると
自分で取ってくるように言われます。
途方に暮れた娘は井戸に飛び込んでしまいました。
☆
気が付くと娘は美しい草原に立っていました。
歩いているうちに
窯から出られない焦げそうなパンを助けたり
熟したリンゴを
木をゆすって落としてやったりしました。
☆
そのうちに娘はホレばあさんの家にたどりつきます。
はじめは怖がっていた娘ですが、
「私の布団をよく振って、
羽がたくさん出るようにしてくれれば
いいんだよ。
そうすれば人間の世界に雪が降るんだ」と
ホレばあさんに言われて奉公することにしました。
☆
娘は真面目に一生懸命奉公していましたが、
しばらくして家が恋しくなってきました。
ホレばあさんは娘が真面目に仕事した褒美に
黄金を身にまとわせて家に帰しました。
☆
家に帰って母親と妹の娘は姉の娘を
羨ましがりました。
それで妹の娘も井戸に飛び込みました。
しかしこの娘は怠け者で意地悪な娘で
パンもリンゴも助けず
ホレばあさんの家でも怠けてばかりいました。
ホレばあさんは娘の体にコールタールをたくさんつけて
家に帰しました。
おわり