小さなお話(なずなちゃん)
なずなちゃんとおかあさんは
なずなちゃんの赤ちゃんの頃のアルバムを
見ています。
「これ、だれ?」
なずなちゃんが指さしたのは
赤ちゃんのなずなちゃんを抱っこしている
おばさんです。
おばさんはなずなちゃんをやさしい顔で
眺めています。
「この人はね、はるこおばさん・・
なずなのおばあちゃんのお姉さんよ。
すごく遠いところに住んでて
なずなが生まれたときに
会いにきてくれたの」
「ふーん」
はるこおばさんは子供がいません。
なずなちゃんを抱っこして
なかなかはなしませんでした。
(もしかして孫みたいに思ってくれたのかな・・)
「いつかはるこおばさんに会いにいこうね」
「うん!」
「なずながお利口さんじゃないと
おばさんがっかりするよ」
「わかった!」
いつもお返事だけはいいなずなちゃんでした。
☆☆☆
私の赤ん坊の頃の写真で
伯母に抱かれた写真があります。
伯母はすごく優しい顔で私を見てくれてます。
不細工な赤ん坊で内心はどう思っていたかわかりませんが(笑)
母は伯母が私のことをずっと抱っこしていたと
言っていました。