小さなお話
子狐のごんは、
兵十の母親が亡くなったと知って、
これまでのイタズラの償いをしようと思い立ちました。
毎日そっと届けられる栗や松茸が
誰からのものか兵十には
わかりませんでした。
ある日家の戸口にいるごんを見つけて
兵十はイタズラしにきたものとばかり思い、
ごんを鉄砲で撃ってしまいます。
しかし家の中に置かれた栗や松茸を見てハッと気づきました。
「いつも栗を持って来てくれたのは
お前だったのか…」
ごんは目をつぶったまま
小さくうなずきました。
(新美南吉 「ごんぎつね」より)
子狐のごんは、
兵十の母親が亡くなったと知って、
これまでのイタズラの償いをしようと思い立ちました。
毎日そっと届けられる栗や松茸が
誰からのものか兵十には
わかりませんでした。
ある日家の戸口にいるごんを見つけて
兵十はイタズラしにきたものとばかり思い、
ごんを鉄砲で撃ってしまいます。
しかし家の中に置かれた栗や松茸を見てハッと気づきました。
「いつも栗を持って来てくれたのは
お前だったのか…」
ごんは目をつぶったまま
小さくうなずきました。
(新美南吉 「ごんぎつね」より)