小さな手紙 〜レモンタルトの夢〜

イラスト、昔ばなし、愛犬の写真など

かみなり 三

来助はあれこれ考えた末、

子供をきよと名付けました。


子供好きの婆やが世話をして

きよはすくすく育ちました。


きよは賢く、優しい気性の子供で

明るいきよのまわりは

いつも笑いが絶えませんでした。


きよは来助をおじいと呼んで慕い、


来助が風邪で寝付いたときは

枕元に座って、

小さな手で額の手ぬぐいを

かえたりもしました。


来助ときよは

もはや実の祖父と孫娘と同じ情愛で

結ばれていました。来助はどこに行くにもきよを連れて歩き、

周囲の好奇の目など

気にも止めませんでした。