主演　月丘夢路
左幸子　葉山良二　二谷英明　岡田真澄

バーの美貌のマダム秋子は
元々流行作家矢田の内縁の妻でした。

女癖が悪い上、ヒロポン中毒の矢田に
愛想を尽かし別れようとしますが
「女とは手を切った。お前が一番だ。」
という矢田の言葉にほだされ
元の鞘に戻ってしまいます。

矢田はヒロポンのせいで身体を壊しあっけなく亡くなり、
正式の妻でない秋子は矢田の財産を
何も受け取ることが出来ませんでした。

矢田の元担当編集者の助けを借りて
秋子はバーのマダムになりますが
昔一度関係のあった金持ちの息子、杉浦と駆け落ちします。
杉浦の親が二人を認めなかったためでした。

しかしそんな生活も二か月ほどで終わりを迎えます。
売れない絵を描く杉浦には収入がなく
杉浦は自分の実家に戻り
そのまま帰ってきませんでした。

それから数年後、
バーのマダムに戻った秋子は
改装資金にある男から借りた３００万円の返済の目途が
たっていませんでした。

そんな時店に杉浦が現れます。
実家を継いだ杉浦は
「君を迎えに来た」と。
秋子は「駆け落ちしたのは自分が寂しかったから。
貴方を利用したのよ。」
二人はまた別れることに。
秋子は自分の店を捨てることが
できませんでした。

秋子は金を借りた男から
借金を返せないなら身体で返せと
迫られますが
杉浦が用意した３００万の小切手で
救われます。

「会えば未練が残るから」と手紙を残し
何も言わず去った杉浦のことを思いながら
「妻の座につくのが
結局女の一番幸せな生き方なのかもしれない」と
秋子は心の中で呟くのでした。

★★★
金持ちのボンボン役に岡田真澄。
あの風貌でこてこての関西弁・・