レモンタルトの夢

イラスト、写真、お話しなどを載せています。時々根尾くん♪

民話 姥捨て山 1

昔ある国の殿様は年寄りを毛嫌いしており
とうとう「親が60になったら山に捨てるように」との
お触れを出しました。


ある日、60になった母親を背負って
一人の男が山の中に入りました。
途中背中から時々、ポキポキと木の枝を折る音が
聞こえてきましたが
男は気にも留めずにいました。


山の奥に入り、
泣く泣く母親を置き去りにして
帰ろうとすると、
男は来た道を覚えていないことに気が付きました。


すると
母親が「そんなこともあろうかと
道の所々に木の枝を落として来た。
それを辿れば家に帰れる」と。
子供を思う母の気持ちに打たれ、
男は母親を内緒で家に連れて帰りました。


つづく・・