愛知の昔ばなし「狐の嫁」つづき
(これから田植えもあるし、そのうえ子供の世話まで・・
どうしたらいいのだろう・・)
若者は途方に暮れました。
しかし翌朝、若者が田んぼに出てみると
すでに田植えは全部終わっていたのでした。
稲に花が付く頃になり、
お役人が田んぼの見回りにやってきました。
でも若者の田んぼの稲には全く花がついていませんでした。
「これでは今年の収穫は見込めまい。
特別に今年の年貢は免除してやろう。」
そう言ってお役人は帰っていきました。
しばらくすると若者の田んぼの稲には
ちゃんと花がつき、
秋になると
いつもの年の何倍もの収穫があったのでした。