なずなちゃんとおとうさんは
ベランダで月を眺めています。

「ねぇ、おとうさん、
月にはどうやって行くの？」

「ロケットに乗っていくんだよ。」

「あたしも行ってみたい・・」

「今はまだ宇宙飛行士さんしか行けないけど、
なずなが大人になる頃には
電車やバスみたいにロケットに乗って
月まで行けるようになってるかもな。」

「そしたらおとうさんも一緒に行こうね！
おかあさんとすず（なずなちゃんの猫）もね！」

「そうだね。」

なずなちゃんが大人になる頃、
もちろんすずはもういないでしょうし、

もし月旅行が出来るようになっていても
なずなちゃんが一緒に行きたいと思う人は
自分ではなくなっているだろうな・・と
おとうさんはそんなことを考えました。

真冬の月は冴え冴えと白く光っています。

もうすぐ新しい年・・。

☆☆☆

寒波襲来なの。
皆さん、あったかくして過ごしてね！