なずなちゃん 「シロツメクサ」
なずなちゃんとおかあさんは
近所の公園にやってきました。
公園には白い小さな花がいっぱい咲いています。
「ねぇ、おかあさん、
このお花、なんていう名前?」
「これはね・・シロツメクサっていうの。」
「ふーん、シロツメクサ・・」
「このお花で冠がつくれるのよ。
お姫さまみたいな・・。
作ってあげようか?」
「かんむり?
・・ううん、いい・・
あのね、みすず先生がね、
お花はみんなで仲良く咲いてるんだよ、って
言ってた。」
「そっか、そうだよね。
じゃあ、見るだけにしておこうね。」
シロツメクサたちは春風に小さく揺れながら
なずなちゃんとおかあさんの話を
聞いているように見えました。