なずなちゃん
幼稚園でなずなちゃんは
みすず先生に聞かれました。
「なずなちゃんは大きくなったら何になりたいの?」
「お菓子屋さん!」
「(ふむふむ、ありがちな・・)
お菓子を作る人?それともお客さんに売る人?」
「うーんとね、売る人・・」
「そうなんだ、売るケーキはどうするの?
なずなちゃんが作るの?」
「ううん、『アンジェリカ』で買うの」
「ああ、なずなちゃんのおうちの近くのお店ね。
でも『アンジェリカ』のお菓子を売るなら
なずなちゃんが『アンジェリカ』の店員さんになるのが
早いね」
「そうする・・」
「でもお菓子屋さんの店員さんは大変だよ。
お客さんが『苺のケーキ2個とモンブラン3個ください』って言って
なずなちゃんが間違えて苺のケーキの方をたくさん箱に入れたら
お客さんに怒られるよ?」
「大丈夫だよ。
『苺のケーキの方がおいしいですよ』って言うから・・」
「なるほどね・・」
なずなちゃんのせいで「アンジェリカ」がつぶれませんように・・。