小さなお話(猫のくるみちゃん)
くるみちゃんは朝起きると
窓を開けて小鳥たちの「朝の歌」を聴きます。
でもいつも音程のはずれた声が混じって聞こえます。
きっと音痴の小鳥がいるのでしょう。
ある日、くるみちゃんは
毎朝聴く小鳥たちの歌を
ピアノで弾いてみました。
すると窓辺に一羽の小鳥がやってきて
くるみちゃんのピアノに合わせて歌いはじめました。
・・音程が合っていません。
(音痴の小鳥さん・・)
くるみちゃんは何度も繰り返しピアノを弾いて
小鳥の歌の伴奏をしてあげました。
ようやく上手に歌えるようになると
小鳥は飛び去って行きました。
翌朝、くるみちゃんが聴いた小鳥たちの歌は
とても揃っていていつもよりきれいに聴こえました。