昔話
毎日馬子の若者は
山の中で歌を歌いながら
馬の餌の草を刈っていました。
ある晩、若者の家の戸を叩く者が
ありました。
若者が出てみると
若く美しい娘が立っていました。
「今晩馬小屋に泊まらせてください」
若者は心良く娘を泊まらせてやりました。
翌朝から娘はお勝手仕事、掃除、洗濯、若者の世話と
甲斐甲斐しく働きはじめました。
しばらく経つと娘が
「私をお嫁さんにしてください」と
言い出しました。
二人は夫婦になり
若者はそれまで以上に一生懸命に
働き
二人は仲睦まじく暮らしていました。
つづく