「バナナ」 アジアの童話
ふたりの兄弟が
亡くなった父親からバナナ農園を
引き継ぎました。
強欲な兄は
「これで金もうけ出来る」と
バナナを高い値段で村人に売りつけました。
欲のない親切な弟は
お金のない村人にタダでバナナを
分けてあげました。
ある日、バナナ農園に雷が落ちて
バナナの木も家も全部燃えてしまい、
兄弟は無一文になりました。
村人たちは
自分たちに親切にしてくれていた弟には
それまでのお返しにと
食べるものや着るもの、寝るところをまで
準備してくれましたが、
兄のほうには何もしませんでした。
兄は村を出て行きました。
おしまい