トム・ソーヤー 「ペンキ塗り」
ある日、トムはおばさんから
塀のペンキを塗り替えるように
言いつけられました。
ペンキなんて塗っていたら遊びに行けないし、
友達にペンキを塗っているところを
見られたくない・・きっとからかわれるだろう・・。
そこでトムは一計を案じました。
トムがペンキを塗り始めると
友達の一人が通りがかりました。
「やぁトム、ペンキ塗りなんてさせられてるんだな。」
「あぁ、そうだよ。
これがもうすごく楽しくてさ。
綺麗に塗るにはちょっとしたコツがいるんだよ。」
「・・・」
「誰かに替わって欲しいなんて言われたら
困るなぁ・・。ホントにすごく楽しいんだから。」
「トム・・僕にもちょっとだけ
やらせてくれない?」
トムは友達にペンキの缶と刷毛を渡し、
少しだけ塗らせてやりました。
そんな風にトムは
次々と通りかかる友達に
ペンキ塗りをさせて
自分ではほとんど塗らずにすませてしまいました。
おわり
☆☆☆
ガウガウリーコ