レモンタルトの夢

イラスト、写真、お話しなどを載せています。時々根尾くん♪

「エンドウ豆の上に寝たお姫様」アンデルセン

昔ある国の王子が
本当のお姫様と結婚したいと
考えていました。
それであちらこちら、
探し回りましたが
どんなお姫様も
どこかしら品の無い部分が見えて
本当のお姫様とは思えませんでした。


王子は失望しました。


そんなある日、
城の扉を叩く一人の娘がいました。


娘は「私は本当の姫です」と名乗りましたが、
その身なりはびしょ濡れで
とてもお姫様とは言い難いものでした。


とりあえず、娘は城に泊まることになりました。


そこで王妃は娘に内緒で
娘の寝るベッドにある細工をしました。


敷布団の上にエンドウ豆を一粒置いて
その上に柔らかい掛布団を20枚と
柔らかい毛布20枚を敷き、
その上に娘を寝かせたのでした。


翌朝、王子と王妃が娘に
「よく眠れたか?」と尋ねると
娘は
「布団の下に何か固いものがあって
少しも寝付けませんでした」
と答えたのです。


沢山の布団の下の小さなエンドウ豆に気が付くとは
娘は高貴な身分の本当のお姫様に違いない・・


娘と王子は結婚して末永く
幸せに暮らしました。