手の中のクッキー
本でこんな話を読みました。
何年か前のこと、
アフリカの貧しい村にある小学校で
視察に来た人が
缶入りのクッキーを子供たちにプレゼントした。
先生はクッキーの数を数えず適当に配り
三枚、四枚もらった子も一枚だけの子もいた。
でもそれで喧嘩になったりしない、
子供たちはただ何かもらえたことで
十分満足する。
子供たちはクッキーを食べたことがないので
もらっても口に入れない。
何かわからないから。
それが食べておいしいものだと教わると
それでも食べない。
持って帰って
家で待っている幼い兄弟たちに食べさせたいと言う。
子供たちの小さな手の中でクッキーは
だんだん湿気っていった。
こういう話を読むと
日本は本当に豊かな国なんだなぁと感じます。
いつも当然みたいに思ってるけど。