泣いた赤鬼
赤鬼は人間と仲良くなりたいと
願っていました。
そこで友達の青鬼がこんなことを
言いました。
「自分が人間の村に行って
暴れてやるよ。
君は皆の前て僕を退治するといい。
そうすれば人間は君を信頼するように
なるだろう。」
赤鬼と青鬼の芝居はうまくいって
赤鬼は人間と仲良くなることが出来ました。
でもそれ以来青鬼は赤鬼の家に
顔を出さなくなりました。
赤鬼が青鬼の家を訪ねると
戸にこんな紙が貼ってありました。
「赤鬼くん。
僕が君と仲良しだと人間に知られないように
僕は遠くに行くよ」
赤鬼は青鬼のことを思って
涙を流しました。