本を読んで
「人間にとって成熟とは何か」
この本で一番記憶に残った話。
本では名指しだったけど
ある有名女性国会議員が
50歳過ぎてから母親になった。
子供は沢山障害を持って生まれてきていて、何度も手術して何ヶ月も入院していた。その様子はテレビでも紹介された。
曽野さんはその女性議員がインタビューに答えている雑誌(婦人公論)を読んで
違和感を持ったのだそうです。
それは「子供にかかる高額の医療費はどうしているのか」という質問に対して
「国の医療制度を利用している。
高額医療は国が助けてくれるので
誰でももしものとき安心してください。別に国会議員だからって優遇されているわけではないですよ」
この答えに
「こういう制度があってありがたいと思っている」といった感謝の気持ちが述べられていないことに
違和感をあったと。
自費なら何百万円、何千万円とかかるであろう
費用は国民の払う保険料で賄われている。
もし感謝の気持ちがあるなら
「子供が大きくなったら何らかの形で恩返しするよう話して聞かせます」くらいのことは当然言うはずだと。
☆☆☆
うーん…どうなんだろう。
その女性議員が本当は感謝の気持ちを持っているのか、いないのか、それはわからないと私は思うのです。
たまたまインタビュアーの聞き方のせいで
そういう答えになったのかもわからないし。
感謝してると言っていても
紙面の都合で載らなかったのかもしれない。
もしそうなら、その女性議員は心ならずも非難されて気の毒ということになります。
どちらにしても表にでる職業の人は大変だなぁと思ったことでした。