灰坊たろう その二

夜になって男の子は木の枝に登って
眠りました。
すると夢の中に亡くなった母親が出てきて
こう話したのです。


「木の下に何でも欲しいものが出せる扇と
馬を呼び出せる笛を置いておきます。
朝になったら
その扇と笛を持って小鳥の飛ぶあとに
ついていきなさい」


男の子が扇と笛を持って小鳥のあとをついて行くと
着いた先は夕日長者のお屋敷でした。
男の子はそこで
風呂焚きとして働くことになりました。


男の子は毎日一生懸命
灰まみれになって風呂を焚き
いつか「灰坊たろう」と
呼ばれるようになりました。