犬をこわがるお嫁さん
「犬をこわがるお嫁さん」
昔ある村に働き者で心の優しい若者がおりました。
若者は毎日隣村に働きに行き、
帰りは村はずれの原っぱを通って
家に帰りました。
ある日の夕方、若者が原っぱまでくると
西の空が夕日で一面茜色に染まっていました。
あまりの美しさに若者が足を止めて
空を眺めていると、
すぐそばに人がいる気配がしました。
若者がそちらを見ると
ひとりの若い娘がやはり空を眺めておりました。
娘がひとりで村はずれの原っぱにいることを
不思議に思い、
若者が「じきに日が暮れる。もう帰ったほうがいい」と
言うと、
娘は
「わたしの両親はもう亡くなり、
ひとりで暮らしています。
よかったらあなたの家に連れて行ってください」と
言うのです。
若者は迷いましたが、
娘の様子がとても寂しそうに見えたので
家に連れて帰ることにしました。
しばらくして二人は夫婦になり、
一年後にはかわいい子供も生まれました。
つづく
☆★☆
寝てます・・。