「とっつこうか、ひっつこうか」 その一
「とっつこうか ひっつこうか」 その一
昔ある所に心の優しいおじいさんと
おばあさんがつつましく暮らしていました。
ある日、おじいさんは山に木を切りに出かけました。
おじいさんが薄暗い竹やぶの横を通った時、
やぶの中から「とっつこうか、ひっつこうか」という
薄気味の悪い声が聞こえました。
おじいさんが勇気を出して
「とっつきたいなら、とっつけ。
ひっつきたいなら、ひっつけ」と言うと
竹やぶからムカゴが一杯飛び出してきて
おじいさんの身体にくっつきました。
おじいさんはそのまま家に帰り
おばあさんはおじいさんの身体からムカゴを取ると
ムカゴご飯をこしらえて、
ふたりでおなかいっぱいおいしく食べました。
つづく
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「くらげほねなし」が途中ですが、
都合により、こちらのお話を先にします。(*^_^*)
ヤマノイモのむかご
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