レモンタルトの夢

水彩画と色鉛筆イラストのブログです。

くらげほねなし その一

くらげほねなし その一


昔、竜宮のお姫様が目の病気になりました。
竜王はなんとしても娘の病気を
治してやりたいと思いました。


猿の肝が目の病気に効くという話を聞いた竜王は
家来の亀を呼びました。


「これ、亀よ、姫に猿の肝を食べさせたいのだが
どうしたら猿の肝を手に入れることできる?」


亀はたいそう知恵がありましたので、
こう答えました。


「王様、どうか私にお任せください。
すぐに猿めをこちらに連れて参ります」


それから亀は泳いで海岸にたどり着きました。


亀は海岸の近くで遊んでいた猿を見つけました。


「おーい、猿さん、猿さん」


亀が呼びかけると猿は「何だろう」と思って
浜辺の砂の上に降りてきました。


亀は「猿さん、竜宮へ遊びに行きたくはありませんか?」


と猿に話しかけました。


猿は「竜宮って海の中にあるのだろう?」
と驚いて聞きました。


「猿さんが行きたいのなら、私の背中に乗せて
連れて行ってあげますよ。
竜宮には食べきれないほど
沢山の美味しいごちそうがありますよ。
帰りはまた私がここまで連れて帰ってあげますよ。」


「ふうん、それはいいなぁ。
それなら連れて行ってもらおうかな」


猿はだまされて亀の背中に乗りました。


亀は波をくぐって海の中に入り
猿は亀の背中にしっかりつかまっていました。


やがて海の底に大きな御殿が見えてきました。


つづく