レモンタルトの夢

水彩画と色鉛筆イラストのブログです。

峠のきつね その二

峠のきつね その二


それから、きへいさんは
かなだらいに水をいっぱいくんできて
「さあ、これでお顔をお洗いください。
さっぱりいたしますよ」と
きつねの前に置きました。


「これはありがたい」


そう言ってきつねは顔を洗うつもりで
かなだらいの水をのぞきました。


すると毛の生えた自分の顔と
とんがった耳が水にうつっているでは
ありませんか。


きつねは自分が化けそこなったことに気がついて
びっくりしてしまいました。
そして
大慌てで茶店を飛び出し
裏の林の中へ逃げて行ってしまいました。


きへいさんはお腹をかかえて笑いながら
その様子を見ていました。


翌日のこと
きへいさんは焚き木を採りに裏の林に行きました。


焚き木をたばねて背中にしょって
歩いていると
「きへいさん、きへいさん」と
誰かが呼ぶ声がします。


立ち止まってまわりを見まわしましたが
誰もいません。


それで歩き出すとまた声がします。
「きへいさん、きへいさん」


きへいさんは立ち止まりました。
するとこんな声が聞こえました。
「きへいさん、昨日はおもしろかったなぁ」


昨日茶店に来たいたずらきつねの声です。


きへいさんはくすくす笑うと
「あぁ、本当におもしろかったなぁ」
と答えました。


それきりきつねの声はしなくなり、
きへいさんは家に帰りました。


おわり


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本の挿絵


あれ、きつねの顔が・・。


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今朝の朝顔


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いつも見てくださって、ありがとうございます(*^_^*)
今珍しく(?)忙しくて
イラストも描けなくて、みなさんのブログにも
あまり遊びに行けません(><)ごめんなさい。
昔話はなんとか毎日書きたいと思ってます。
(イラストのブログのはずなのですが。ホントは。
でも昔話大好きなので・・)