お正月のおはなし その二
お正月のおはなし その二
元日の朝になると
おじいさんとおばあさんと旅びとは
「あけましておめでとうございます。」と
年のはじめの挨拶をかわしました。
旅びとは
「昨晩は泊めていただいて本当に助かりました。
それでお礼になにかして差し上げたいのですが
どんな願い事でもいいので
おっしゃってみてください」とそんな事を言います。
おじいさんとおばあさんは
「この年になると特別欲しいものもありません。
ただもう一度若い頃に戻れるものなら
戻ってみたいものです。」と
同じことを言いました。
旅びとは「お安いごようです」と
台所の甕からたらいに水をくんできて
「さぁこの若水で顔を洗ってみてください」
おじいさんとおばあさんが
たらいの水で顔を洗うと
不思議なことにふたりとも16・7の若者に
戻ったのです。
ふたりは大喜びで近所にお年始の挨拶に出かけました。
つづく
☆★☆
朝顔。もう終わったと思ってたら
今朝三つ咲いてました。
いつまで咲くのかな?