「そらまめとわらとすみ」
「そらまめとわらとすみ」
むかしむかしのこと。
おばあさんがいろりの鍋にそら豆を入れて
煮ていました。
燃し木をぽきんと折ってはくべ、
折ってはくべしていると、
火はどんどん大きくなって
からだがぽかぽかしてきました。
そしておばあさんはいい具合に居眠りを
はじめました。
やがて鍋の中のそら豆がぐつぐつ煮えてきました。
そのうち、鍋の中の豆がひとつ、
ポロリといろりの灰の上に落ちました。
そこにはわらと炭がいて、
落ちてきた豆と話をはじめました。
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本の挿絵
豆とわらと炭の三者会談
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秋らしい感じの花