「お伊勢参りの猫」(7)
「お伊勢参りの猫」(7)
朝になり、村の人たちは尼さんがどうしているか
様子を見に寺に行ってみることにしました。
そして寺の中に入ると
べこのような大きなねずみが三匹死んでおり、
その横で袈裟をかけた猫が
傷を負って横たわっていました。
村の人たちは猫の傷の手当てをし、
猫が元気になるまで世話をしてくれました。
元気になった猫は持っていたお金を
村の人たちにお礼として渡し、
また旅を続けました。
そしてやっとだんなさんと奥さんの家に帰ることが
出来ました。
だんなさんも奥さんも
猫が無事に帰って来てくれたことを
とても喜んでくれました。
猫はそれからずっと
だんなさんと奥さんの家で
幸せに暮らしました。
おわり
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「お伊勢参りの猫」、
長々読んでくださってありがとうございます。
実はこのお話はわたしが読んだ本では
猫は三匹目のねずみを退治すると
怪我のせいで死んでしまって、
それで村の人たちが可哀そうに思って
お墓を作ってやるのです。
でもそれでは家に帰れなかった猫が可哀そうなので、
最後はわたしが創作しました。
岩手県に伝わるお話だそうです。
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今日の朝顔 3つ咲きました。