レモンタルトの夢

水彩画と色鉛筆イラストのブログです。

リーコ


あたしの名前はリーコ。
時々サブローって呼ぶひとがいるのよ。
鼻の穴が大きいからなんだって・・。


あたしがこのおうちに来たのは
すごく寒い冬の日だった。


ペットショップでおかあさんは
黒柴の男の子がよかったらしいけど、
「予算の関係」であたしにしたんだって。


あたしがすごく不細工で
お店のおねえさんに
「売れのこったらどうなるんですか?」
なんて聞いて困らせてた・・。


それからしばらくして
ある日突然小さい黒い犬がうちにやってきたの。
バタバタうるさくて、なんか変なにおいもして
あたしはすごくいやだった。


でもおかあさんが、ごはんもさんぽもおやつも
あたしを先にしてくれて
それでまぁいいやって思うことにしたの。


おかあさんはヒラヒラしたかわいいお洋服が好きで
あたしにも買ってくれるの。
それを着てお散歩してても
「男の子ですか?女の子ですか?」って
聞くひとがいるのよ。
まぁあたしは別にどっちでもいいんだけどね。


あたしがあおむけになって気持ちよく眠ってると
おかあさんはあたしの脚を持ってゆらゆらゆするの。


その時いつも変な歌を歌うのよ。
「リーコさん リーコさん おかあさんの大事さん」って。
すごい音痴なのよ・・。


おかあさんはあたしが小さい頃から
「おかあさんの金星さん」とか
「おかあさんの一番さん」って
言ってるの。


おかあさんはよく
「リーコはずーっとおかあさんのそばにいるんだよ」って
言ってる。
あたしは自分が今何歳なのかしらないけど、
ごはんをたくさん食べてるから
きっと大丈夫だと思うの。