レモンタルトの夢

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「瓜子姫と天の邪鬼」 マーブルちゃんと世界旅行

「瓜子姫と天の邪鬼」(長いです)


昔あるところにおじいさんとおばあさんが
住んでおりました。


ある日おばあさんが川へ洗濯に行くと
川上から大きな瓜が流れてきます。
おばあさんは瓜を家に持ち帰り、
切ってみたところ、中から可愛らしい赤ん坊が
出てきました。


子供に恵まれなかったおじいさんとおばあさんは
赤ん坊に瓜子姫という名前をつけ
大事に育てました。


瓜子姫は気立てのよい娘に成長しました。
機織りが上手で
瓜子姫が作る織物は国中の評判になりました。


ある日おじいさんとおばあさんは
用事でふたりとも出掛けることになりました。


「瓜子姫や、もし天の邪鬼がやって来ても
決して家に入れてはいけないよ」


瓜子姫は一人で機織りをしながら
留守番をしていました。
すると
「瓜子姫、戸を開けておくれ」と
声がしました。


瓜子姫は天の邪鬼の声だと思い
「いいえ、開けるわけにいきません」
すると天の邪鬼は
「指が一本入るだけでいいから開けておくれ」
と言います。


仕方なく瓜子姫が指が一本入るだけ戸を開けると
天の邪鬼は
「腕が一本入るだけ開けておくれ」
と言います。


しつこく言われて瓜子姫が腕が一本入るだけ戸を開けると
天の邪鬼は
「頭が入るだけ開けておくれ」
と言います。


瓜子姫がとうとう頭が入るだけ戸を開けると
天の邪鬼はするりと家の中に入って来てしまいました。


(つづく)


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