レモンタルトの夢

水彩画と色鉛筆イラストのブログです。

イラスト 昔話(腰折れすずめ)

秋がいっぱい。


☆★☆


「腰折れすずめ」


昔あるところに心のやさしいおばあさんが
住んでおりました。


ある日おばあさんの家の庭で
一羽のすずめが飛べずに羽根をばたつかせていました。


見るとすずめは腰が折れていて
それで飛べなくなっていたのでした。


おばあさんはすずめを可哀そうに思い、
カゴに入れると毎日米と水をやり
世話をしました。


しばらくするとすずめは元気になり、
おばあさんはカゴからすずめを出して
空に放してやりました。


すずめがいなくなってからも
おばあさんはすずめのことを案じておりました。


それからひと月ほどたったある日、
庭先ですずめの鳴く声が聞こえてきました。


おばあさんが庭に出てみると、
おばあさんが助けてやったすずめが
庭の木にとまっており、
おばあさんが手を差し出すと
手のひらに移って来ました。


そして咥えていた小さなタネをひとつ
おばあさんの手のひらに乗せると
またすずめはどこかに帰って行きました。(つづく)