かみなり 五
船出の前夜、
来助はきよにこう言いきかせました。
一緒に行く役人に
きよが向こうで困らないだけのものは
預けておいた。
その役人に良い養い親を見つけてくれるように頼んである。
もちろんいつかお許しが出たら
必ずきよを迎えに行く。
だから心細がらずに暮らしなさい…
たった4歳の子供がどこまで理解出来たか分かりませんが
きよは黙って聞いていました。
「きよはもうおじいと一緒にいられないんだね」
頷く来助を見ると
きよの頬を涙が伝いました。
☆☆☆
長くなってすみません😣
つづきはまた明日。
自力するツリーカード
切り込みにオーナメントを挟んで
飾ります。