小豆とぎ その二


ぼた餅が大好物の兵六は
「うまい、うまい」と
大喜びでその大きなぼた餅をたいらげました。


それから兵六は毎晩ひとりでお寺のお堂に出かけ
そのたびに「小豆とぎ」が投げてくる
ぼた餅を食べました。


でもそのぼた餅はだんだん小さくなっていきました。


ある日兵六が友達にそのことを話すと
友達もぼた餅を食べてみたいと言います。


それで兵六は友達を連れて
お寺のお堂に行きました。


でもその夜に限って「小豆とぎ」は何も投げてきません。


兵六が「おおい、今夜はぼた餅はないのか」と
呼びかけると
茄子の漬物が投げつけられました。


「なんだ、これは」


「もうぼた餅を作る小豆がなくなった。
今夜はそれで我慢してくれ」


・・これが本当の「もてなす(持て成す)」・・
というお話でした。