(昔話)ねずみの伊勢参り その一

昔あるところに小さなねずみの村がありました。


村のねずみたちは皆働き者で
畑をたがやし作物を作り
仲良く暮らしておりました。


ところがある日のこと、
山の上から大きな石が転がり落ちてきて
ねずみたちの大事な畑をつぶしてしまいました。
作物は皆だめになり
ねずみたちは働く気をなくしてしまい
村はだんだん荒れて行きました。


「これではいけない」と村長のチュー作は
毎日村はずれの社に通って
「村がまた元通りになりますように」と
神様に願かけをしました。


するとある日社から神様が出てきて
こう言いました。
「村の皆を連れて伊勢参りに行くとよい。
“どんぶら入って、尻尾にかぶつき、チューチューチュー”
この言葉を忘れるでないぞ」


早速チュー作は村の皆を集めて
神様の言葉を伝え
伊勢参りに旅立ちました。


つづく



2016年6月に描いたもの。
春の絵なのにうさぎが編み物してます(笑