読んだ小説 あらすじ

ネタばれ、結末まで書いてあります。


「明日天気に」(杉本章子「春告鳥」より)


母親と二人暮らしのお紺は
幼いころから不思議な力を持っていました。
見えない筈のものが見えたり、
先の事を見通せたりしたのです。


友達が舟遊びで溺れ死ぬことを
見通したお紺は
自分の力を恐れるようになりました。


年頃になったお紺は
あるお屋敷に女中奉公に上がります。


そこの御隠居様は
重い病に伏せっていましたが
お紺の力のおかげで
御隠居さまの病の原因が
その家が何かに祟られているせいだと
わかりました。


そこで庭に祠を建てることになりました。
その普請にやってきた大工の中に
お紺の幼なじみの幸太がおり、
二人は何年かぶりに再会します。


御隠居様の病は癒え
家の人たちに感謝されたお紺ですが、
同僚達からは「狐つき」などと呼ばれ
いじめを受けます。


お紺は暇を取って実家に帰りました。
そこで母親からお紺の力は
祈祷師だった亡くなった父親の血を引いたせいだと
聞かされます。


お紺は一生嫁には行けないだろうと、
着物の仕立てで
身を立てようと決心します。


しばらくしてお紺の家を幸太が尋ねてきます。
お紺がお屋敷をやめたと聞いて
心配して来たのです。


幸太はお紺に言います。
「おいらが嫁にもらってやるよ。
お紺ちゃんは明日の天気がわかるんだろう?
大工の女房にうってつけだよ」と。