彦一ばなし(鳥売り)その二

彦一は与作のお父さんに
カラスを10羽獲って来てもらい、
ふたつの籠に半分づつ入れ蓋をし、


蓋の隙間に雉の長い尾羽根を
よく見えるように挿し込みました。


彦一はその籠を天秤棒にかけて
肩に担ぎました。


やがて町に入ると
彦一は大きな声で


「カラス、カラスはいらんかね」と
呼びかけながら歩いて行きました。


町の人たちは
「おや、間抜けな子供だ。
雉をカラスだと言って売りに来た」


「子供が気づかないうちに買ってやろう」


そう囁きあって、
彦一に駆け寄りました。


つづく
***


サクランボのお洋服、お気に入りでした。