「吉四六さんとねずみの置物」とイラスト(星空読書会)
「吉四六さんとねずみの置物」その一
吉四六さんの村の庄屋さんはお金持ちで
珍しいものや高価なお宝を沢山持っています。
ある日吉四六さんが
用事で庄屋さんの家に行った時のこと、
庄屋さんは部屋にお宝を並べて眺めていました。
「こんちは。庄屋さん」
「おお、吉四六、いいところに来たな。
この前手に入れた、ねずみの置物を見せてやろう。」
それは本物のねずみそっくりに作られた
木彫りの置物でした。
「どうだ、これはある有名な人が作ったもので・・」
(また庄屋さんの自慢話がはじまった・・)
吉四六さんがそう思いましたが
つい庄屋さんをからかってみたくなりました。
「なるほど、よく出来てますね。
でもうちにも同じようなものはありますよ。
もしかしてこれより上等かも・・」
庄屋さんはムッとして
「ほう、そうかい。
それなら一度そいつを見てみたいものだね。
どうだね、吉四六、
うちのとおまえさんのを並べて
どちらが上等か見較べてみようじゃないか」
「もちろんいいですとも」
そう言って吉四六さんは家に帰りました。
つづく
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1月5日の誕生花
ラッパ水仙(うぬぼれ 自己愛)
ところで、誕生花って、本やサイトによって
まったく違ったりしますね~。
その中から私の好きな花を選んで載せてます。