おじいさんとタマ
「おじいさんとタマ」その一
そのおじいさんは、口数の少ない
でもとても優しい人で、
飼い猫のタマをとても可愛がっていました。
おじいさんは毎日タマを連れて畑に通っていました。
おじいさんが畑仕事をしている間
タマは蝶々を追いかけて遊んだり
お昼寝したりして、ずっとおじいさんのそばで
過ごしました。
そして夕暮れになると
おじいさんとタマは一緒に家に帰りました。
何年か経ち、おじいさんは病気になり
とうとう亡くなってしまいます。
お葬式のあと、家の人は
タマの姿が見えないのに気づきました。
外を探すと
タマはおじいさんの畑でポツンとひとり
座りこんでいました。
抱きあげるとタマは
畑に向かって一声「にゃーん」と
悲しげに鳴きました。
(つづく)
☆コメント何件かいだたいております。
ありがとうございます(*^_^*)
お返事は明日(か明後日)以降になります。
すみません。