絵姿嫁さま その一
「絵姿嫁さま」その一
昔、ひとりの若者が
それはそれは美しい嫁さまをもらいました。
若者は嫁さまが好きで好きで、
畑仕事が手につかなくなってしまいました。
少し仕事をしては、
すぐに家に帰って来てしまうのです。
嫁さまは困ってしまって、
絵心のある人に頼んで
自分の姿を絵に書いてもらい
若者に渡しました。
「仕事をしている時にわたしに会いたくなったら
この絵を見るようにしてください」
若者は畑のそばの木にその絵をかけて
仕事をするようにしました。
そして嫁さまに会いたくなると
その絵を手にとって見入っておりました。
つづく
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水彩で色塗りしました。
まだ途中です。
ルッチ、リーコのおしりの下の
この位置が落ち着くみたい。