おだんごころころ その五
おだんごころころ その五
隣のおじいさんが穴の中に入って行くと
おじぞうさんの前におだんごが土まみれになって
ころがっていました。
隣のおじいさんはおだんごを拾い上げると
土のついてないきれいな方を自分で食べると
あとの半分のよごれた方を
おじぞうさんの前に置きました。
そしておじぞうさんが何も言わないのに
勝手におじぞうさんのもっている扇をひったくり
頭の上にさっさとあがってしまいました。
お地蔵さんの頭の上で
隣のおじいさんが待ちかまえていると
鬼たちが集まって来て
にぎやかに酒を飲みながら
賭けごとをはじめました。
そこで隣のおじいさんは扇を叩いて
「こけこっこ~」と
鶏の鳴き真似をしました。
つづく
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以前描いたイラスト
(一年以上前?もっと前かも)
以前描いた下描きだけのイラストが
ほかにもいっぱい出てきました。