レモンタルトの夢

イラスト、写真、お話しなどを載せています。時々根尾くん♪

日記 日本昔話

おはようございます♪

今朝4時起き・・
たくさんお洗濯して干したのに
雨が降って来たのよ!


☆★☆


(以下長めです)

「子育てゆうれい」


昔ある村に一軒の飴屋がありました。


ある日の夕方店の主人が店を閉めると
トントンと戸をたたく音がします。
開けてみるとひとりの若い女が
「これで飴を売ってください」と
一文銭を差し出しました。
主人が女に飴を売ると
女は大事そうに飴を持って帰って行きました。


翌日も、その翌日も女は夕方に現れて
飴を買っていきました。


7日目の夕方、やって来た女は
「もうお金がないので
これと飴を交換してほしい」と
一枚の羽織りを差し出しました。
主人が快く羽織と飴を交換すると
女はにっこり笑って飴を受け取り帰って行きました。


女のことが気になった主人が女のあとをつけていくと
女は寺の墓地の中に入ってそのまま消えて行きました。


驚いた主人が寺に駆け込み女の羽織を見せると
寺の住職は
「寺の前で生き倒れになっていた
おなかの大きな女を助け泊めてやったが
女は気の毒に翌朝布団の中で冷たくなっていた。
それでお金を六文と赤ん坊の産着と
女が着ていた羽織をお棺に入れて
埋めたやった。」と。


翌朝主人と住職が墓を掘り起こすと
死んだ女に抱かれて元気な男の赤ちゃんが
飴をしゃぶっていました。
住職は「子供は寺で大切に育てるから安心しなさい」と
女に話しかけました。


子供は寺ですくすく育ち
心の優しい立派なお坊さんになりました。