小さな手紙 〜レモンタルトの夢〜

イラスト、昔ばなし、愛犬の写真など

ねずみの婿えらび

「ねずみの婿えらび」


ねずみの夫婦はかわいい一人娘に
立派なお婿さんをもらいたいと願っていました。


「となりの家の若いねずみはどうでしょう」
「いやいや、わたしらねずみより
大きくて強いお日さまがいいだろう」


それで夫婦はお日さまのところに行きました。


「立派なお日さま、どうかうちの娘の
お婿さんになってください。」


お日さまは言いました。
「わたしより、雲さんのほうが強くて立派ですよ。
雲さんはわたしの姿を簡単に隠してしまいます。」


それで夫婦は雲さんのところに行きました。


「立派な雲さん、どうかうちの娘の
お婿さんになってください。」


雲さんは言いました。
「わたしより、風さんのほうが強くて立派ですよ。
風さんはわたしを簡単に吹き飛ばしてしまいます。」


それで夫婦は風さんのところに行きました。


「立派な風さん、どうかうちの娘の
お婿さんになってください。」


風さんは言いました。
「わたしより、壁さんのほうが強くて立派ですよ。
わたしがどんなに吹きつけても
壁さんはびくともしません。」


それで夫婦は壁さんのところに行きました。


「立派な壁さん、どうかうちの娘の
お婿さんになってください。」


壁さんは言いました。
「私よりあなたたちねずみさんの方が
強くて立派ですよ。
ねずみさんにかじられたら
わたしはどうすることも
できません。」


夫婦は家に帰ると娘と連れて
となりの家に行き
そこの若いねずみにお婿さんになってくれるように
頼みました。
若いねずみは娘を気に入り
祝言をあげると
それから皆で仲良く暮らしました。


おわり


※※※
1月13日の誕生花


カトレア(優美な貴婦人)